2014年6月12日木曜日

問題を解くときは、問題文に戻るのがいいのでしょうか?

一週間ぶりになってしまいました。
雨がしとしと。体調も崩しやすいですね。

タイトルは、昨日あつしくん(仮名)と議論になったことでした。

結論から言えば、私は問題を解くときは、問題文に戻った方がいいと思います。

現代文の読解は基本的には「主観」で行うものです。
「客観」的に読むことはできません。
(この理由が分からない人は、主観と客観がテーマの文章を読みなおしましょう)

だから、課題文を読んでいるうちに、無自覚に主観的に解釈してしまいます。
主観的に自分の経験に置き換えて文章を解釈することは、
課題文の読解にはとてつもなく重要です。

なぜなら、本文に並べてある抽象的な言葉を、
自分の体験に置き換えて考えることこそが、
その文章の本質的な理解につながるからです。

でも、課題文にくっついている問題は、概して細かい解釈を聞いてきます。
課題文の概要を理解できていても、細かいことまで一読しただけでは覚えられないでしょう。
それが普通です。
だから、多少面倒でも、迷ったら課題文の該当箇所に戻って問題にあたるべきだと私は思います。
そしてその時に、課題文に引いた線や、ちょっとしたメモが生きてくると思います。
たまに、課題文が白紙のままの状態で解く人を目にしますが、それは非効率なやり方でしょう。
ものすごく整理能力があって、一読しただけで文章の内容が簡単に頭に入ってしまう人以外は、
考えた跡を問題用紙に残すことが、かえって時間の短縮につながるのではないかと思います。

あつしくん(仮名)は、課題文に戻って確認する時間が惜しいみたいです。
その気持ちは痛いほどわかりますが、時間をかけて満点をとれないものは、
時間を縮めたらもっと得点率が下がります

いまこの時期はまず、時間をかけても満点を取ることを目指すことが先決だと思います。

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