昨日のあつしくん(仮名)。
頭の中で考えていることを文字にしてくれる機械があったらいいのに、
と授業中にぼやいていました。
確かにそんな機械があったら便利だよね。
でも、実は、私はそんな機械がもし本当にできてしまったら、
人間の思考力(考える力)と表現力(自分の考えたことを伝える力)は
衰えてしまうのではないかと思います。
人は頭の中で考えるけど、
自分の頭の中で考えていることを言葉にしなければ、
相手に思いを伝えることはできない。
いくら頭の中でものすごく素晴らしい考えを持っていたとしても、
それを伝える言葉がなければ、
その言葉を受け取る相手が言葉を解釈する力を持たなければ、
相手に思いを伝えることもできない。
相手の想いを受け取ることもできない。
私たちが「伝わった」と思うことも、
どこまでも自分の勘違いかもしれない。
私はそのために「国語」を学ぶ必要があるのではないかと思います。
自分の頭の中の考えと、表現する言葉を一致させる作業を、受験問題を通してやってみる。
よく「分かっているのに書けないんだよな~」とぼやいている生徒を目にしますが、
本当に分かっていれば書けるはず。
人に説明できないということは、どこか自分で消化しきれていない部分があって、
書けないということは、整理しきれていない部分があるということを
忘れないで欲しいと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿