2014年6月13日金曜日

「高度技術社会」を支えているもの


今回も問題集からです。


現在の「高度技術社会」を支えている精神的基礎の
1つは、競争心。1つは、「不快」を避ける心である。
今の社会は「不快」の源そのものを追放しようとする結果、
「不快」のない状態=「安楽」を優先的価値として追求することになった。
しかし、これは「不快」の対立概念としての「安楽」ではなく、
本来の「安楽」ではない状態、「不快」のない状態を指している。
そしてその「安楽」を他の全ての価値よりも中心に置くと、
「安楽」の狂おしい追及と、「安楽」喪失へのいらだった不安によって
心中が満たされてしまう。


これは、なんか、前に読んだ慶應の法学部と近い感じがしました。
あれの後半は、不安を防犯カメラで解決しようとする話だった。
不安を技術で解決しようと思うと、うまくいかないんだよね。
それは、不安がなくならないことが不安になっちゃうから。

本当に私たちが目指すべきなのは不安がなくなった状態なのか?

犯罪がない、戦争がない、治安が悪くない
というよりも
家族がいて、おいしいごはんが食べれて、あたたかいお布団で寝れる
ことが安心で快適なのではないか?

ということだよね。

不安の反対の安心≠不安がない状態
というお話でした。

慶應でも問題集でもある大学の内部試験でも、このテーマは見ました。
割と出てくるテーマなのかも。

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